お取り寄せ乾麺そばのおすすめは?種類やおいしいそばの見分け方
そばの豆知識ブログ出雲蕎麦
乾麺そばは、常温で長期保存可能であるため、常備しておくといざという時に便利です。
なかには、「おいしい乾麺そばを常備したい!」とお取り寄せしている方もいるでしょう。
しかし、お取り寄せの乾麺そばの種類は膨大であるため、「どの乾麺そばが良いか分からない」と悩んでいる方も少なくないはずです。
そこで今回は、お取り寄せにも使えるおいしいそばの見分け方から、おすすめの乾麺そばまでご紹介します。
目次
そばの種類と特徴|手打ちそば・国産そばなど
はじめに、手打ちそばや機械打ちそば、国産そばなどの「そばの種類」をいくつか特徴と一緒に紹介します。
手打ちそば
手打ちそばとは、その名のとおり職人が手作業で行って作られるそばです。
主にそばの専門店(そば屋)で提供されています。
手打ちそばは、そば粉に均一に水分が加わるように水を少しずつ入れるため、そば全体に水分が十分に行き渡ったそばに仕上がります。
水分は、コシとして食感をプラスする作用があるため、手打ちそばは弾力のある食感が特徴的です。
ただし、手作業で作られた手打ちそばは、乾燥させた乾麺で販売されることはほとんどありません。
機械打ちそば
機械打ちそばとは、手作業でなく機械を使って製麺機で延し、均一に切られたそばです。
製品として販売されている生そば・干しそばに多く、そばチェーン店のそばも機械打ちそばである場合が多いです。
伝統的な製法や熟練の技術などで、手打ちそばに負けず、水分量を均一に混ぜ合わせているそばメーカーもあるため、一概に「機械打ちは美味しくない」とも言えません。現在では製粉機、製麺機とも進化をし美味しく仕上がります。
特に乾麺は、製粉・製麺方法によってコシや香りの良し悪しが変わります。
そば処そば
名店のそば屋さんが監修・製造(そばメーカー)・販売するそば処そば。
「そば処ブランドとして安心して購入できる」「味に期待できる」といった心理から、購入に対する期待も大きいです。
しかし、期間限定や数量限定である場合も多く、「買いたくても買えない」といったことも起こりやすいでしょう。
さらに、乾麺そばは比較的リーズナブルでありながらも、そば処そばは「高級」といったイメージがあるのも特徴です。
国産そば
国産そばの実を使用したそばは、輸入したものに比べて香りと価格が高いのが特徴です。
輸入したそばの実は、収穫からお店に着くまでに時間がかかり、温度や湿度管理も十分に行えないため、挽く前であっても風味が落ちてしまうことがあります。
そのため、国産のそばの実を使用したそばのほうが、香りが高く感じるでしょう。
しかし、そばの実のほとんどを輸入に頼っている現状があり、輸入と国産では価格が約2倍違い
産地によってはそれ以上という事もあります。
(参考資料:農林水産省|そば及びなたねをめぐる状況について|2国産そばの価格動向と輸入状況)
「地産地消の食品を購入したい」「産地が明確なそばを購入したい」といった方にはおすすめです。
ちなみに、日本国内のそば収穫量は、北海道が最も多く全体の43%を占めており、続いて長野県9%、栃木県・茨城県6%、山形県5%と続きます。
(参考資料:農林水産省|令和2年度(乾燥子実)の作付面積及び収穫量)
輸入そば
輸入そば粉使用のそばは、リーズナブルな価格が魅力であり、スーパーなどで気軽に購入できる乾麺などに使用されています。
そばの輸入の国別割合は以下のとおりです。
- 中国産:85%
- アメリカ産:13%
- その他の国:2%
(参考資料:農林水産省|そば及びなたねをめぐる状況について|2国産そばの価格動向と輸入状況)
国産のそばの実を使用したそばよりは香りが劣ると感じられますが、家計に負担がないため、日常的に食べたい方にはありがたい存在でしょう。
乾麺そばのそば粉は何割から?
スーパーやお取り寄せで購入できる乾燥そばは、そば粉が少しでも入っていれば「そば」として販売可能です。
しかし、そば粉の割合を明記しないで良いのは三割そばまで。
乾麺そばのそば粉含有率が30%を下回る場合は、そば粉の割合をパッケージに明記が義務付けられています。
ただし、そば粉含有率30%以上は明記されていないため、パッケージに「十割そば」や「八割(二八)そば」「五割そば」などと書かれていない場合は、三割そばである可能性が高いです。
パッケージの裏面などにある「原材料表示」には配合量の多い順番に記載するよう定められています。
「小麦粉、そば粉・・・」というように「小麦粉」から記載の場合は小麦粉の方が配合が多いことがわかりますね。
「できるだけそばの含有量は多いほうが良い」という方は、購入時に注意しましょう。
以下の記事では、そば粉の配合量について詳しく解説しています。
お取り寄せにも使えるおいしい乾麺そばの見分け方
続いて、お取り寄せにも使える「おいしい乾麺そばの見分け方」をご紹介します。
「どんな乾麺そばがおいしいんだろう?」と疑問の方は、参考にしてみてください。
無添加そば
保存料や食品添加物などを使用していない無添加そばは、そば本来の風味がたのしめます。
また、無添加であれば乾麺でもそばの茹で汁に、無駄なものが入っていないため、安心して堪能できます。
茹で汁には流れ出た栄養素も入っているため、健康習慣としてそばを取り入れたい方は、そば湯を飲むのがおすすめです。
「そば湯も飲みたい」という方には無添加そばを選びましょう。
そばの割合
そば粉100%の十割そば以外は、つなぎである小麦粉が使われています。
そば粉の割合が多いほど、そば本来の香りが強くなり、取り入れられる栄養価も高いです。
また、乾麺そばは乾燥する際に、水分とともにそばの香りも失われるため、生そばよりも香りが劣ると言われています。
そのため、八割そばや十割そばのように、そば粉の割合が多いそばがおすすめです。
冷風乾燥
そばを乾燥させる際に、熱風でなく冷風でゆっくり乾燥させることで、そばの風味そのままの乾麺そばに仕上がります。
乾麺そばは生そばよりも、香りが劣ると言われていますが、そばは熱に弱く、熱風ですぐに乾燥させることで大量生産が可能になりますが、その工程で水分と一緒に香りも飛んでしまうことが原因です。
そのため、おいしい乾麺そばを選ぶ際は、冷風乾燥でゆっくりと仕上げたものがおすすめです。
老舗そば屋さん
老舗のそば屋さんや、そば製造メーカーは、長年の経験で培った独自のノウハウによって乾麺を製造しています。
温度や湿度は日々変わるものであり、老舗であれば経験を活かした対応が可能です。
機械打ちであっても、おいしいそば打ちには人の勘や感覚が必要であるため、おいしい乾麺そばが食べたい場合は、老舗そば屋・そばメーカーから購入するのがおすすめです。
乾麺も手打ちそばのように!そばの茹で方
乾麺そばも、正しい茹で方をマスターすることで、手打ちそばのような食感のあるそばに仕上がります。
正しいそばの茹で方は以下のとおりです。
- お湯をグラグラ沸騰させる(鍋にプツプツと気泡が付く程度では温度が低いです。)
- そばを入れて軽くほぐす(かき混ぜすぎないこと)
- 吹きこぼれないように火力で調整する
- 推奨する茹で時間+30秒〜1分長めに茹でる
- 箸でそばをすくい上げて手早く流水ですすぐ
- ざるそばの場合:氷水でしめる(より角が立つ)
- かけそばの場合:茹で汁のなかに入れて麺を温める
- 盛り付けて完成
ポイントはお湯の温度を下げないことが大切です。
大量に茹でたり、差し水をしたりするとお湯の温度が一気に下がってしまします。
蕎麦の芯まで、しっかり火を通しそばが生茹でにならないようにすることがポイントです。
以下の記事では、より詳しくそばの茹で方を解説しています。
乾麺のお取り寄せなら出雲そばがおすすめ!
続いて、乾麺そばのお取り寄せにおすすめの「出雲そば」について紹介します。
そばには、そば粉の割合のほかにも、そばの実の挽き方などの違いもあるため、「出雲そば」を紹介しながらそばの種類についても解説していきます。
日本三大そばのひとつ
出雲そばは、戸隠そば・わんこそばとともに日本三大そばのひとつです。
ご当地そばであり、島根県以外で出雲そばを食べられるお店は少ないため、お取り寄せがおすすめ。
出雲そばは、「挽きぐるみ製法」と呼ばれるそばの実を丸々使用したそば粉で作られており、黒っぽい麺が特徴的です。
そばの香りが強い
先述した「挽きぐるみ製法」では、そばの実を余すことなく練っているため、そばの香りが強いです。
そのため、そば粉の割合が少ない三割そばや五割そばでも十分にそばの香りが感じられます。
乾麺でもしっかりとそばの香りを感じたい方にもおすすめです。
健康志向が高い方にも◎
さらに、そばの栄養価は殻のすぐ内側の甘皮に多く含まれているため、挽きぐるみの出雲そばは栄養価の高いそばの種類と言えます。
そばは、ポリフェノールの一種である「ルチン」や必須アミノ酸である「リジン」、ビタミンB1やビタミンB2のビタミン類やミネラルまで豊富です。
それらの栄養を逃さずに、取り入れたい方は出雲そばを選んでみましょう。
縁起が良い
島根県出雲発祥の出雲そば。
島根県出雲といえば、縁結びで有名な出雲大社があり、「ヤマタノオロチとスサノオ」の出雲神話を持つ歴史あるところです。
さらに、日本の旧暦の10月である「神無月」には国内の神様が出雲国に集まることから、出雲だけ「神在月」と言われている神秘的な地でもあります。
神在月には神在祭が行われ、当時の神在祭でも神社の周辺にはそばの屋台が並び、温かい出雲そばが食べられたとも言われています。
(参考:農林水産省|うちの郷土料理|出雲そば 島根県)
大正2年創業「本田屋」の出雲そばをお取り寄せ
乾麺タイプの出雲そばをお取り寄せしたい方は、大正2年に創業された「本田屋」がおすすめです。
以下では、本田屋の特徴からおすすめする理由、乾麺ランキングトップ3を紹介しています。
本田屋の出雲そばの特徴
本田屋は、大正2年創業の老舗そばメーカーです。
島根県雲南市に拠点を構えており、無添加の出雲そばにこだわっているため、ギフトにも適しています。
さらに、オンラインショップで販売している出雲そばは、三割〜十割そばまで用意されており、すべてそばの割合が表記されています。
本田屋の乾麺は、冷風乾燥によってゆっくり乾燥されており、芳醇なそばの風味と乾麺ならではのシコシコとした食感が魅力です。
おいしい乾麺そばのポイントを抑えた商品が取り揃えられています。
乾麺おすすめランキングトップ3
「本田屋のなかでもおすすめの乾麺はどれ?」という方におすすめの乾麺そばトップ3を紹介します。
以下で紹介する乾麺以外にも、バラエティに富んだ商品を展開しているため、気になる方はオンラインショップも覗いてみてください。
1位
「出雲そば」は国産の小麦粉とそば粉を使用した三割そばであり、本田屋の定番商品のひとつです。
冷風乾燥させることで日持ちが長くなり、約一年も賞味期限が持ちます。初めての方におすすめの乾麺です。
2位
「出雲そば」は国産の小麦粉とそば粉を使用した三割そばであり、本田屋の定番商品のひとつです。
「出雲福そば」は、「出雲そば」同様に国産原料を使用した三割そばですが、極細麺といった特徴を持ちます。
製造できるギリギリの細さで作られており、出汁の効いたつゆにもよく絡むため、生そばを含む本田屋の人気ランキングにもランクインしています。
3位
有機そば十割は農薬や化学肥料を用いられない有機原料を使用した十割そばです。
厳格な基準をクリアした製品に与えられる有機JAS認定を受けており、他の乾麺同様一年近くの保存が可能です。
安心安全でそばの風味も一緒に楽しめる商品です。
お取り寄せ乾麺そばなら出雲そばがおすすめ!
今回は、お取り寄せにも使えるおいしいそばの見分け方から、おすすめの乾麺そばまで紹介しました。
乾麺そばのお取り寄せでは、膨大な種類のなかから選ぶ必要があるため、「一体どれがおいしいの?」と迷うことも多いでしょう。
添加物の有無や老舗メーカーかどうかなどを判断基準に、乾麺そばを選んでみてください。
また、乾麺そばは生そばよりも、香りが劣ると言われているため、八割そばや十割そばがおすすめです。
しかし、そばの実を丸々使用している「挽きぐるみ製法」のそばであれば、三割そばでもそばの香りが感じられるでしょう。
「どの乾麺そばをお取り寄せしようか」と悩んだ際は、挽きぐるみ製法が特徴の「出雲そば」のなかから選んでみてはいかがでしょうか。