蕎麦の割合について三割そばから十割そばまで解説!おすすめの商品も要チェック!
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蕎麦の割合についてどのくらい考えたことありますか?
「商品に大きく『十割そば』や『八割そば』と書かれたそばはちょっと高級」そんなイメージがありますよね。
実は蕎麦には、三割そばから十割そばまでバラエティが豊かで、それぞれ特徴があります。
そこで本記事では、蕎麦の割合について詳しく解説します。
おすすめのそばを知りたい方もぜひ参考にしてみてください!
目次
蕎麦の割合
蕎麦の割合とは、一般的に蕎麦に含まれるそば粉の割合を指しています。
蕎麦にはそば粉だけでなく、切れにくく、つるっとしたのどごしを生み出すつなぎの小麦粉が加えられることが多いです。
そのため「十割そば」や「八割そば」と呼び、そば粉と小麦粉の割合を分かりやすく表しています。
- 十割そば:そば粉が十割で小麦粉が含まれていない蕎麦
- 八割そば:そば粉が八割、小麦粉が二割含まれた蕎麦
蕎麦の歴史
蕎麦はもともと、そば粉100%とお湯や水で練られた「そばがき」として食べられていましたが、江戸時代に入りそばを練って切る「そば切り」がはじまったと言われています。
そば切りの発祥の地は、甲州と信州のニ説が挙げられています。
小麦粉を加えて切れにくくなったことで作り置きができるようになり、江戸では徐々にそば切りを販売する「そば屋」が生まれました。
そば屋の発祥は1624〜1643年頃とされています。
「二八そば」も江戸時代に登場しましたが、二八そばと呼ばれる由来には以下の2通りあり、真相は分かっていません。
- 「小麦粉がニ割でそば粉が八割」というそば粉の割合を指しているもの
- 「掛け算で二八、十六文」というそばの価格を指しているもの
しかし現在の「二八そば」は、そば粉の割合を指しており、「=八割そば」として認知されています。
(参考:粋を食す 江戸の蕎麦文化)
蕎麦の栄養価
蕎麦は栄養価が高いことから、昔から日本だけでなく世界各国で重宝されています。
そばの実が日本で登場したのは縄文時代と言われており、小麦粉の登場よりも早いと言われており、約2000年以上も前から日本の食卓を支えています。
栄養価の高さも認知されており、血液をサラサラにして高血圧や脳梗塞の予防につながるルチンや必須アミノ酸を含むたんぱく質が豊富に含まれています。
さらに、ビタミンB1やB2といったビタミン郡も豊富です。
栄養価の高さだけでなく、乾燥している土地や痩せている土地、寒い土地でも育つことから世界各国で育てられるようになり、大切なエネルギー源として食べられていました。
蕎麦の割合の種類
ここでは、主に蕎麦に使われるそば粉の割合についてご紹介します。
それぞれの特徴やおすすめしたい方についても解説しているため、参考にしてみてください。
十割そば
十割そばは、そば粉を十割使用した小麦粉不使用のそばです。
小麦アレルギーの方やセリアック病だけでなく、日々のパフォーマンスや健康のためにグルテンフリーを実践している方も食べられます。
小麦粉が含まれていないため、どちらかというと歯ごたえがある食感です。
そば粉の風味をしっかり感じたい方や小麦粉を控えたい方におすすめのそばです。
八割そば
八割そばは、そば粉が八割、小麦粉が二割使用されたそばです。
そば粉が二割含まれていることで十割そばより切れにくくなり、茹でる際にプチプチと切れることもありません。
そば打ちをする方のなかには、八割そばから挑戦した方も多いのではないでしょうか。
「おいしいつゆのお出汁の味もしっかり感じたい」という方は八割そばがおすすめです。
五割そば
五割そばは「同割そば」とも呼ばれ、そば粉と小麦粉の配合が半分ずつのそばです。
食感とのどごし、そば粉のバランスが良い種類のため「高配合そばが好きか分からない」という方へのギフトとしても重宝します。
そば粉の香りだけでなく、しっかりとした食感とつるっとしたのどごしも一緒に求めている方におすすめです。
三割そば
三割そばは、そば粉が三割、小麦粉が七割使用されているそばです。
なまそばの場合は、三割そばを蕎麦として謳って良い割合になります。
のどごしが魅力であり、小さなお子さんなど歯ごたえがしっかりしているそばよりもつるっと食べたい方におすすめです。
そばの香りも少ないため、アレンジもしやすいそばです。
また、そば粉の配合が少ない分、安価なものが多いのも特徴です。
バラエティ豊かな蕎麦なら本田屋
続いて、すぐに購入できるおすすめのそばを紹介しています。
日本三大そばである出雲そばを製造・販売している創業百余年の「本田屋」では、三割そばから十割そばまでバラエティ豊かな蕎麦を展開しています。
奥出雲生蕎麦(五割そば)
「奥出雲生蕎麦」は、本田屋の定番・人気商品のひとつです。
国産のそば粉を五割使用した生そばには、国産の小麦粉が使用されています。
賞味期限は常温180日と生麺にしては、長い保存期間も本田屋の生そばの特徴です。
常温で保存できるため、「冷蔵庫がいっぱいで困る」ということもありません。
「高品質なそばを食べたい」「本田屋の利用がはじめて」という方におすすめです。
出雲そば(三割そば)
「奥出雲生蕎麦」と並び、本田屋の定番商品の「出雲そば」はそば粉を三割使用した干しそばです。
本田屋では、そば粉の風味を落とさないよう、冷風でゆっくりと乾燥させているため三割そばでもそば粉の香りを感じることができます。
また、干しそば特有のシコシコとした食感も魅力です。
お子さんがいるご家庭やつるっとしたのどごしが好きな方におすすめです。
蕎麦を使った定番料理
最後に、蕎麦を使った定番料理についておすすめのそばを含めてご紹介します。
ざるそば・もりそば
ざるに盛られたざるそば、お皿に盛られたもりそば、今ではどちらも冷たいそばとしての定番料理です。
暑い季節はもちろん、そば粉の割合が高い十割そばや八割そば、香りをたのしみたい生そばなどは、シンプルなざるそばがおすすめです。
さらに、冷たいそばであれば生野菜をのせた「サラダそば」へのアレンジもできます。
ちなみにせいろそばは、せいろに盛られたそばですが、現在ではざるそばやもりそばとの違いはほとんどありません。
かけそば
茹でたそばに出汁の効いたつゆをかけた温かいかけそばは、夜食などちょっと食べたいときにも重宝する定番料理。
お昼ごはんや夜ごはんにかけそばを食べたい方は、天ぷらを添えるだけで、豪華なメニューになります。
かけそばに合う蕎麦は、シコシコ食感が特徴的な乾麺タイプの干しそばです。
「乾麺が余っている」という方は、出汁の効いたつゆをたっぷりかけた、かけそばがおすすめです。
そば湯
そばを茹でた際の茹で汁は、そば湯としてたのしめます。
お店で提供されることの多いそば湯ですが、先述した本田屋の無添加そばであれば自宅でも安心して堪能して頂けます。
そば湯には、そばに含まれている水溶性の栄養分が流れ出ているため、積極的に飲みたいところです。
そば湯が苦手な方も、葛粉を入れてそばくず餅にしたり、鍋に入れたりすることで、抵抗なくそば湯を取り入れることができるでしょう。
さらに出雲そばには、そば湯と一緒に食べる「釜揚げそば」そばもあります。
蕎麦の割合を理解して、蕎麦をより深くたのしもう!
蕎麦の割合には、三割そばから十割そばまであり、そば粉の配合された割合がそばの名前になっています。
十割そばは、グルテンフリーでそばの香りが強く感じられる一品です。
一方の三割そばは、小麦粉で得られるつるっとしたのどごしが魅力。
また、生そば・干しそばによっても食感が変わってくるため、自分のお気に入りを見つけるのもたのしいでしょう。
「アレンジしたいから三割そばか五割そば」「そば粉を堪能したいから十割そばか八割そば」など、そのときの気分に合わせて食べるのもおすすめです。
そばは栄養価も高いため、日常的に取り入れてみてください。