そばとうどん、どっちがおすすめ?カロリー・栄養・人気を比較!
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そばとうどん、どっちが好き?そんな質問をされたことはないでしょうか。
どちらも麺料理でありながら、それぞれ異なる美味しさをもつ料理です。
だからこそ、どっちが好きなんて簡単には答えられない人も多いはず。
そこで今回、美味しさ以外の魅力を知ってもらうため、あえてそばとうどんを比較してみました。
風邪のときにおすすめなのはどっちか、ダイエットにおすすめなのはどっちなのか。
それぞれの魅力を深掘りしましょう。
目次
そば・うどん、どっちが好き?どっちが人気?
和食の二大麺料理であるそばとうどん。
それぞれをご当地名物としている地域もたくさんあります。
古くから多くの人々に愛され続けている麺料理ですが、「そばとうどん、どっちが好き?」と聞かれて困ってしまう人も少なくありません。
とある男女別で行われたアンケート結果によると、「男性の64%がそば派」「女性の57%がうどん派」とのこと。
とはいえ、その結果に大きな差はなく、ほぼ拮抗している結果といえます。
一方、地域別で行われたアンケートでは以下の図のように、東西で分かれる結果となりました。
関東ではそば、関西ではうどんが好まれる傾向にあるようです。
なかでも注目したいのが、うどん県を名乗る香川県と、中国地方唯一のそば派である島根県です。
讃岐うどんが有名な香川県では9割の票をうどん派が独占、出雲そばが有名な島根県ではそば派がほぼ独占する結果となったそう。
ご当地料理は、地元の人々に愛されていることがわかりますね。
とはいえ、多くの県でそば派とうどん派が拮抗している状態です。
まさに日本を代表する麺料理といえるでしょう。
引用:何でも調査団/そば・うどんどっちが好き?
https://chosa.nifty.com/gourmet/chosa_report_A20200321/1/index.html
引用:Jタウンネット/「そば」と「うどん」、どっちが好きかで出身が分かる!?
https://j-town.net/2016/09/16232170.html?p=all
そば・うどん、どっちが体にいい?
「そばは健康によくて太りにくい」「風邪をひいたときにはうどんがよい」さまざまな意見があります。
お互い主食となる麺類であり、きつねそば・きつねうどん、天ぷらそば・天ぷらうどんなど、同じアクセントで美味しく食べることができる料理です。
とはいえ、味や見た目だけでなく、それぞれがもつ栄養素も大きく異なります。
つづいて、栄養素に着目してどのようなときにどちらを食べればよいのかを解説しましょう。
そばとうどん、どっちがダイエットに向いている?
以下は、ダイエットに効果的な項目を、そばとうどんそれぞれでまとめた表です。
結果、ダイエットに向いているのは、そばだといえます。
100gあたり
カロリー
食物繊維
糖質
タンパク質
GI値
そば
130kcal
2.0g
27g
4.8g
低GI食品
うどん
95kcal
0.8g
21.4g
2.6g
高GI食品
カロリーと糖質をみると、そばのほうがやや高めの数値を記録しています。
ダイエット中はカロリーと糖質を抑えたいため、うどんのほうが適しているように思えるでしょう。
しかし、ダイエットではGI値(グリセミック指数)と呼ばれる、炭水化物が糖に変わるスピードを示した数値を意識することも重要です。
そもそも太る原因は、食事で糖質をとった際に分泌されるホルモン「インスリン」にあります。
インスリンの性質は、血中の糖分を脂肪にかえて体にため込むというもの。
さらに、血糖値が急激に上昇してしまうとインスリンが過剰に分泌されてしまい、そのぶん脂肪をためこみやすくなります。
つまり、脂肪をためこまないためには、糖質の摂りすぎだけでなく血糖値を急激に上昇させないことが大切なのです。
従って、血糖値を急激に上げない低GI食品であり、糖の吸収を緩やかにする働きをもつ食物繊維を多く含んでいるそばがダイエットに適しているといえます。
参考:文部科学省/日本食品標準成分表2020年版(八訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
以下の記事では、そばがダイエットに効果的な理由を詳しく紹介しています。
そばはダイエットに効果的? 健康的に痩せるためのポイントも紹介
そばとうどん、風邪をひいているときはどっちがおすすめ?
風邪のときの食事といえば、うどんやおかゆをイメージする人も多いのではないでしょうか。
風邪をひいてしまった際に行うべき大事なことは、下記の3つです。
・十分な睡眠をとること
・体をあたためて安静にすること
・消化しやすく栄養のあるものを食べること
体温が1度下がるだけで免疫力が大幅に下がるといわれています。
そのため、上着や布団、さらには食事で体を温めて体温を上げることが大切です。
そして、やわらかくて胃に負担をかけない食べ物を食べて体力を回復させるようにしなければなりません。
うどんもそばもどちらも温かく調理でき、食欲が落ちている最中でもつるりと食べることができます。
そのため、そばとうどん、どっちも風邪のときによい料理であるといえます。
消化がよいのはうどん
風邪をひいてしまったとき、胃腸の働きも弱ってしまいます。
そのため、とくにお腹の調子が悪いときや食欲がないときは、消化がよいものをたべるとよいでしょう。
脂質や食物繊維を多く含む食品は、消化に時間がかかってしまうため注意が必要です。
そばとうどんに含まれている脂質と食物繊維を100gで比較すると、
そばの脂質は1.0g・食物繊維は2.0g
うどんの脂質は0.4g・食物繊維は0.8g
であり、うどんのほうが消化がよい食品だといえます。
体を温めるためにも、生姜をたっぷりと使用した温かいうどんがおすすめです。
普段食べるよりも、やわらかくなるように煮るのもよいでしょう。
また、風邪のときは、エネルギー源となるタンパク質を摂ることも大切です。
鶏肉・鶏ささみ肉はタンパク質を効率よく摂ることができるだけでなく、うどんとともに食べやすい食材でもあります。
うどんのトッピングには、ぜひ鶏肉を使ってみてくださいね。
参考:文部科学省/日本食品標準成分表2020年版(八訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
そばとうどん、健康を気にする人におすすめなのはどっち?
健康食として親しまれてきたそば。
年を重ねるごとに気になるのは生活習慣病です
生活習慣病とは、食習慣・運動習慣などによって発症・進行していく疾患群のことで、肥満や高血圧症、糖尿病などが該当します。
生活習慣病の予防に効果的と考えられている栄養素のひとつが、コレステロール値を低下する食物繊維と、ポリフェノールの「ルチン」です。
食物繊維には、コレステロール値を下げる効果があり、肥満・糖尿病・高血圧の予防や防止が期待できます。
そしてルチンは、動脈硬化・高血圧・血糖値の回復・認知症などの予防や防止に効果的です。
これらは生活習慣病に効果的な栄養素であり、そばに多く含まれています。
とくにルチンは、うどんにはなくそばにしか含まれていません。
参考:日本生活習慣病予防協会/生活習慣病予防とは
https://seikatsusyukanbyo.com/prevention/about.php
そば湯にもそばの栄養素がたっぷりと含まれています。
以下は、そば湯のアレンジレシピを紹介している記事です。
そばをゆでたあとの湯は、捨てずに有効活用してくださいね。
捨てるなんてもったいない!栄養たっぷりなそば湯の歴史とアレンジレシピを紹介
そばとうどん、どっちがおすすめ?のまとめ
そばとうどんは、日本人だけでなく世界中の人々を魅了する食べ物です。
古い歴史をもっており、どっちも美味しいだけでなくアレンジもききます。
日本全国にご当地そば・ご当地うどんがあるのは、その証拠ともいえるでしょう。
風邪をひいたとき、ダイエットしたいとき、健康に気をつけたいとき、今回紹介したおすすめを参考にして、それぞれに適した食品を美味しく楽しんでくださいね。