
ごま油香る「無量寿そば」とは?徹底解説!
お蕎麦辞典そばの豆知識ブログ
釧路の老舗そば店発祥の「無量寿そば」は、ごま油をプラスした至高の一品。
そんな無量寿そばの名前の由来や釧路のそばとの関係、おすすめレシピなど、そば好き必見の情報をお届けします。
目次
無量寿そばとは?
冷たいそばに、めんつゆとごま油、卵黄、海苔、刻みネギがトッピングされた、ごま油香るメニューです。
明治7年(1874年)に創業された老舗蕎麦屋「竹老園 東家総本店」で誕生し、北海道の釧路のご当地メニューとして愛されています。
ごま油の香りが食欲をそそり、夏バテでもぺろりと食べられる「夏の蕎麦」としても人気です。
さらに、自宅でも気軽に作れることから、レシピも豊富に掲載されています。
「無量寿そば」名前の由来・意味は?
「竹老園 東家総本店」で誕生した「無量寿そば」。
使用しているごま油のブランド名が「無量寿」であったことが名前の由来と言われています。
「無量寿」という名のごま油は、岩井の胡麻油株式会社から販売されており、香ばしい香りが強く、加熱せずにそのまま味わう方が圧倒的に多く見られます。
サラダのドレッシングやナムルに和えたり、「おにぎりに使用する」などの口コミも見られました。
無量寿そばには欠かせないトッピングのひとつです。
(参考:楽天市場|純正黒胡麻油 無量寿(400g)【岩井の胡麻油】レビュー)
無量寿そばと釧路のそば
無量寿そばは、釧路を代表する蕎麦の一つで、地域のそば文化を象徴する存在です。
明治7年(1874年)に創業された老舗そば屋「竹老園 東家総本店」で誕生し、その歴史と伝統は釧路のそば文化に深く根付いています。
無量寿そばは釧路のそばの象徴であり、その存在と影響力は釧路のそば文化全体に広がっています。
「竹老園 東家総本店」を起源とする釧路のそばは、令和5年に文化庁の「100年フード」に認定されました。
麺の特徴は、白い更科そばにクロレラの粉末を混ぜて作られている緑色の蕎麦。
更科そばのつるつるとした食感が魅力です。
北海道のローソンでは商品展開も!
株式会社ローソンは、2024年度の道東道全線開通にちなみ、釧路総合振興局と連携し、釧路関連の商品を北海道のローソン店舗で順次発売しています。
キャンペーン第一弾として、釧路の老舗そば店「竹老園 東家総本店」監修の冷し麺「竹老園 東家総本店監修 無量寿そば」を5月28日(火)から道東地区のローソン店舗で発売を開始しました。
さらに6月25日(火)からは、北海道全域のローソン店舗に拡大して販売します。
ローソンで「竹老園 東家総本店」監修の冷し麺「竹老園 東家総本店監修 無量寿そば」が販売されるのは今回で3回目です。
ローソンから商品が販売されるほど、道民に愛されているそば料理であることが伺えます。
(参考:株式会社ローソン|<北海道>道東道全線開通にちなみ釧路にゆかりのある商品を発売)
海苔×蕎麦でたのしむ料理
蕎麦に海苔を組み合わせて楽しむ料理は、無量寿そば以外にもあります。
そば寿司
無量寿そば発祥の「竹老園 」では1950年にそば寿司が誕生しています。
酢飯の代わりに蕎麦を使い、特製のつけ汁で頂く料理で、無量寿そば同様に釧路の名物として親しまれているようです。
そば寿司は1950年より前から親しまれていたと言われており、遅くても明治末期にはそば寿司が広く知られるようになりました。
1907年頃には、藪系のそば屋さんで、伊達巻と鉄砲巻を提供していたとも言われています。
藪系で有名なそば屋さんでは今でもそば寿司がウリとなっているようです。
花巻そば
花巻そばは、温かい蕎麦の上に刻んだ海苔をたっぷりと乗せたシンプルながら風味豊かな一品です。
「花巻」という名前の由来については諸説ありますが、海苔がまるで花が散りばめられたように見えることから「花巻」と名付けられたと言われています。
東北の地域をイメージする「花巻」ですが、江戸(現在の東京)で誕生しました。
無量寿そばを自宅で味わうレシピを紹介!
無量寿蕎麦のレシピは非常にシンプルであるため、自宅にあるもので簡単に作れます。
【材料】
- お好みの蕎麦
- めんつゆ
- ごま油
- 海苔
- ネギ
- 卵黄
本場の無量寿そばは釧路のそばを使用していますが、ご自宅で作る場合、そばの種類は問われません。
上記の材料のほかにお好みで鰹節やわさび、梅干しや大葉などの薬味を加えてもさっぱりと頂けます。
もっと本格的に食べたい!という方は、釧路のそばや岩井の胡麻油さんの「無量寿」を購入して作ってみるのもおすすめです。
出雲そば×無量寿そばも相性◎
本来は、つるつる食感が魅力の更科そばを使用する無量寿そばですが、あえて田舎そばの出雲そばと組み合わせて食べても絶品です。
更科そばは、そばの実の内層部分だけを食べるのに対し、出雲そばなどの田舎そばは、そばの実をまるまる使用したそば粉を使用します。
そのため、更科そばに比べてそばの香りが強く、歯ごたえのある食感のため、のどごしよりも香りを楽しむそばと言えます。
そんな出雲そばとごま油の相性は抜群です。
つるっと口の中に運ぶと、ごま油とそばの香りが広がり、さらに海苔の香りもふわっと感じられます。
この一口で、さまざまな風味を一度に楽しむことができるでしょう。
無量寿そばにおすすめの出雲そば
最後に無量寿そばにおすすめの出雲そばをご紹介します。
香りを楽しむ無量寿そばには、無駄なものを一切使用していないシンプルな出雲そばが欠かせません。
そこでここでは、シンプルな原材料を追求した製法で作り続ける「本田屋」の出雲そばをご紹介します。
出雲福そば
本田屋の出雲福そばは、製造できるギリギリの細さで仕上げた逸品。
細麺のそばは、めんつゆやごま油、海苔とも絡みやすく、クセになること間違いありません。
さらに、厳選した国産の小麦粉と国産のそば粉を使用したそばです。
干しそばのため、保存期間も長く、一年を通してお楽しみ頂けます。
出雲十割そば
そばの香りを存分に堪能したい方には、そば粉100%使用した十割そばはいかがでしょうか?
近年、十割そばはグルテンフリー食材としても注目を集めています。
十割そばは、温かいそばも良いのですが、やはりそばの持つ風味が楽しめる冷たいそばがおすすめです。
氷水でしっかり締めてから器に盛り付け、海苔やごま油などをトッピングしてお召し上がりください。
夏に食べたい!無量寿そば
「無量寿そば」は、釧路の老舗「竹老園 東家総本店」で誕生したごま油香る冷たいそばです。
めんつゆと海苔、卵黄、刻みネギのトッピングが特徴であり、夏の暑さにもぴったりの味わい。
釧路の蕎麦文化を象徴し、ローソンでも販売されるなど地域外にもその名が広まっています。
さらに自宅でも手軽に楽しめるレシピとしても人気です。
無量寿そばは本来、つるつるとした更科そばが使用されますが、田舎そばの出雲そばと組み合わせても絶品。
ぜひ、本格派出雲そばとも組み合わせてみてください。