めんつゆを使った簡単アレンジレシピ!基本の料理から「かえし」を使ったレシピも紹介
お蕎麦辞典そばつゆブログ
めんつゆは、醤油・みりん・砂糖・出汁でできているため、さまざまな料理に使用できる万能調味料です。
めんつゆを用意しておくことで、日々の料理のバリエーションも増え、簡単に作りおきを用意することもできます。
そこで今回は、めんつゆを使ったアレンジレシピをいくつか紹介します。
さらに、めんつゆを手作りするうえで作られる「かえし」を使ったレシピも紹介しているため、「めんつゆを手作りしてみたい!」「かえしを作りすぎた!」という方も一緒にチェックしてみてください!
目次
めんつゆとは?
めんつゆとは、醤油ベースの出汁の効いたつゆであり、うどんやそうめんを食べる際に欠かせない調味料のひとつです。
うどんや蕎麦が流行った江戸時代に醤油ベースのめんつゆが登場しますが、それまでは味噌ベースのタレで食べられていたと言われています。
醤油の大量生産が可能となった江戸時代後期に醤油ベースのめんつゆが主流になりました。
そばつゆを含めて「めんつゆ」と括られることも多いですが、うどんやそうめんを食べる際に使用されるめんつゆに比べて、そばつゆはみりんや砂糖の量が多く、出汁が少なめの濃い味付けをしています。
そばの風味に負けないようにといった意図や、ざるそばではつゆを麺先にしか付けないことから濃いめの味付けになったと言われています。
簡単メイン!めんつゆを使った基本のアレンジレシピ
まずは、めんつゆを使った基本の料理(主食)をご紹介します。
出汁が効いたスープや醤油ベースのつゆのため、一般的には日本食が多いですが、ここでは洋食もご紹介しています。
親子丼
めんつゆを使ったアレンジレシピの定番は「親子丼」ではないでしょうか。
めんつゆの出汁が鶏肉と卵に絡み、ジューシーな味わいになります。
【材料】1人分
- 鶏もも肉 100g
- 玉ねぎ 1/4個
- 卵 1個
- めんつゆ 50ml
- 水 50ml
- ご飯 200g
- お好みの薬味(万能ねぎ・三つ葉・海苔等) 適量
(引用: 【麺つゆ★あまかつゆ】カンタン時短親子丼 by ホシサン)
2倍濃縮のめんつゆは上記の分量で水を入れて使用しますが、3倍濃縮の場合はめんつゆを約33ml、水を約66ml用意してください。
濃縮タイプでない場合は、めんつゆ100ml用意します。
フライパンに鶏肉と玉ねぎとめんつゆと水を入れて、火が通ったら溶き卵を入れ、ご飯の上に盛って完成です。
めんつゆを使うことで、複雑な味付けもなく簡単に親子丼が作れます。
カツ丼
食べざかりのお子さんも大喜びの「カツ丼」。
「手間がかかりそう」と感じるカツ丼も、めんつゆがあれば簡単に作れます。
用意する材料は以下のとおりです。
【材料】1人分
- ご飯 どんぶり一杯分
- スーパーの惣菜カツ 1枚
- 牛脂(スーパーの無料の) 1個
- 卵 2個
- 玉ねぎ 1/6〜1/4個
- 長ネギ 10cm程度
- 丼つゆ/めんつゆ(すき焼き用など) 適量
- ※砂糖(めんつゆが甘くない場合) 小さじ1
- ※味醂(同上) 大さじ1/2
(引用: 密かに旨い☆一人でこっそり食う簡単カツ丼 by 愛と癒しを届ける料理)
そばつゆを使用する際は、めんつゆに比べて甘い場合が多いため、追加の砂糖や味醂は不要です。
トンカツだけでなく、チキンカツやエビフライでもおいしく作れるレシピのため、知っておくといざと言うときの夕飯に活躍するでしょう。
お好みで、三つ葉や刻み海苔、刻みネギ、マヨネーズ、七味などのトッピングを用意しておいしく頂いてください。
カレーうどん
カレーが残ったときやレトルトカレーで簡単に作りたいときにおすすめなのが、めんつゆを使った「カレーうどん」です。
材料はカレーとめんつゆ、カレーうどんに入れる具材のみです。
【材料】(3人分)
- カレー(レトルトカレーでも可) 1人前
- めんつゆ(かけつゆの濃度で) 800ml
- 玉ねぎ(中) 1.5〜2個
- 薄切り肉 100g
- めんつゆ(濃縮タイプ) 50ml
- 炒め油 大さじ1
- うどん(乾麺でも茹でうどんでも可) 3人分
- 刻みネギ(飾り用、無くてもよし) 適量
(引用: カレーが1人前しか無い時に♪カレーうどん by 健ちゃこ)
何人か家族がいるのに、カレーが地味に1人前しか残っていないときなどは特に嬉しいレシピです。
お好みのきのこや野菜などを入れても、おいしくできます。
たらこパスタ
おいしい「たらこパスタ」を自宅で簡単に作れたら嬉しいですよね?
少しだけ余ってしまったたらこに、めんつゆ×生クリームとマヨネーズで、深い味わいのたらこパスタが作れます。
【材料】
- パスタ 適量
- たらこ 90g
- 生クリーム 200cc
- 牛乳 適量
- めんつゆ 大さじ1
- マヨネーズ 大さじ1
- 刻み海苔 適量
(引用: 10分あれば誰でもできるタラコパスタ by うり!)
たらこと生クリームだけでは少し食べにくさを感じる方は、牛乳や豆乳を入れて溶くことで食べやすくなります。
めんつゆを少しいれるだけで一気に出汁の深みが感じられるでしょう。
お店のようなたらこパスタをぜひ自宅で味わってみてください。
簡単副菜!めんつゆを使ったアレンジレシピ
続いて、めんつゆを使った簡単アレンジレシピを紹介します。
めんつゆを使えばお弁当や作りおき副菜も簡単に作れます。
「むずかしそう」「より簡単なレシピを知りたい!」という方もチェックしてみてください。
揚げ浸し
茄子やピーマン、オクラなどの揚げ浸しはめんつゆにおまかせ!
野菜と一緒に軽く沸騰させることで、味が染み込みやすくなります。
【材料】4人分
- ナス 4個
- めんつゆ(3倍濃縮) 200cc(めんつゆ50+水150)
- サラダ油 適量 フライパンの底から1センチ位
- 鰹節 個包装の1袋分
(引用: 簡単!柔らか!ナスの揚げ浸し by うさぎのおかし)
作りおきの副菜として、冷蔵庫で寝かせることでより味が染み込みます。
揚げ浸しは茄子で作ることが多いですが、かぼちゃやパプリカ、アスパラなどのお好みの野菜で作れるのもうれしいポイントです。
鶏肉を一緒に入れることで、ボリューミーなおかずになります。
肉じゃが
日本の食卓に欠かせない「肉じゃが」も、めんつゆと少しの砂糖で煮込むことで簡単においしい肉じゃがが作れます。
材料は以下のとおりです。
【材料】2人分
- じゃがいも 1個
- 新玉葱 1/2個
- 牛肉 100g
- めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1
- 砂糖 小さじ2
- しょうが チューブ1cm
(引用: 簡単!ほぼ煮込まない 肉じゃが by だんどり亭)
肉じゃがに入れるお肉は、地域によって異なります。
一般的に東日本は豚肉、西日本は牛肉と言われているため、お好みのお肉・部位を使ってみてください。
また、甘めのめんつゆの場合は砂糖なしでも良いでしょう。
筑前煮
めんつゆは、肉じゃが同様に煮物におすすめです。
お正月にも用意したい「筑前煮」の味付けもめんつゆでOKです。
【材料】(2人前)
- 干し椎茸 4枚(20g)
- 乾燥野菜 根菜ミックス
- 鶏もも肉 200g
- 2倍濃縮つゆ(4倍濃縮の時は25ml) 50ml
- サラダ油 大さじ1
- 水 適量
(引用: 乾燥野菜で美味しい筑前煮 by ShiitakeJP)
「忙しくて買い物に行けなかった」というときも乾燥野菜を使用することで、おいしい筑前煮が作れます。
さらに、干し椎茸の戻し汁に水を足してを使用することで椎茸の出汁を活かせる1品になりますよ。
もちろん、フレッシュな野菜を使用してもおいしく作れます。
年越しそばで使用したそばつゆの残りを使用するのもおすすめです。
めんつゆ漬け
めんつゆにお好みの野菜を漬けるだけの「めんつゆ漬け」は、お酒のおつまみとしても活躍する立派な料理です。
めんつゆを濃縮したまま使うことで、味がしっかり染み込みます。
以下のような食材をめんつゆに漬けてみましょう。
- ブロッコリー(冷凍でも可)
- こんにゃく
- にんにく
- ゴーヤ
- アボカド
- 長芋
- ミニトマト
- 厚揚げ
大根おろし、刻みネギ、鰹節、大葉、梅干しなどをお好みでトッピングしてみましょう。
めんつゆだけでも十分ですが、お酢を少し入れると酸味のある一品になり、ごま油を入れると中華風になりますよ。
「かえし」を使ったアレンジレシピ
めんつゆを本格的に作る場合、「だし」と「かえし」をそれぞれ作り、お好みの量を合わせていきます。
この「かえし」は、醤油とみりんと砂糖の3つの基本的な調味料で作られているため、めんつゆ同様に万能調味料としてさまざまな日本料理に使えます。
そこでここでは、めんつゆ作りに欠かせない「かえし」を使ったアレンジレシピを紹介します。
めんつゆやかえしのレシピは以下の記事で詳しく紹介しています。
海鮮丼やたまごかけご飯のタレ
海鮮丼やたまごかけご飯には、通常醤油をかけますが、甘さを加えた「かえし」を使用することでより濃厚な1品になります。
「かえし」は、漬け丼を作る際の漬けダレとほとんど同じ材料のため、違和感はありません。
どちらもお好みで、ごまや大葉、わさびなどを添えて食べてみてください。
黄身の醤油漬け
冷凍した卵の黄身だけを取って、「かえし」に漬けるだけで黄身の醤油漬けが完成します。
黄身の醤油漬けは、「かえし」の材料に白だしを加えることもあるため、めんつゆ用に作った「だし」を少し加えてもおいしいでしょう。
にんにくを入れたレシピもあります。
完成した黄身の醤油漬けは、ごはんにのせたりおにぎりの具材として使うことはもちろんのこと、サラダや茶碗蒸しにトッピングしたり、すきやきの卵として使用してもおいしいです。
参考程度に材料をご紹介します。
【材料】5〜6個分
- 卵 5〜10個
- しょうゆ 大さじ2
- みりん 大さじ1
- きび糖(砂糖) 小さじ1
- チューブにんにく 約2cm
- 湯 適量
(引用: しっとり濃厚!卵黄のにんにく醤油漬け by アイコ15)
生姜焼き
生姜焼きに使用する調味料も「かえし」を使うことで作れます。
豚肉と玉ねぎを炒めて、生姜とかえしを入れて約1分炒めることで、かんたんに生姜焼きが作れます。
調味料の分量をそれぞれ測ることなく作れるため、洗い物も最小限です。
夜ご飯やお弁当としても大活躍する生姜焼きを簡単に作りましょう。
すき焼き
すき焼きの割り下も「かえし」で代用できます。
すき焼きには関西風と関東風があり、関西風は焼いて食べるスタイルのため、必要なかえしの量は約100mlほどですが、関東風はお鍋のように煮込むため約200ml必要です。
かえしの使用量を控えたい場合は、関西風のすき焼きを作ってみてください。
また、すき焼きはかえしだけでなく、めんつゆでも代用できます。
「お昼ごはんどうしよう?」と悩んだ時も、かえしやめんつゆがあれば、子どもも好きなすき焼きうどんも気軽に作れるでしょう。
まとめ
今回は、めんつゆや手作りめんつゆに必要な「かえし」を使ったアレンジレシピをいくつかご紹介しました。
めんつゆは、鰹や鯖、昆布や椎茸から取った「だし」と醤油・みりん・砂糖を煮立てた「かえし」の2つが合わせられて作られています。
めんつゆの材料は、日本食に欠かせない調味料であることが分かります。
そのため、めんつゆ1つで、出汁の効いた親子丼やカツ丼、肉じゃがや筑前煮などの多くの日本食が作れます。
また、だしを入れていない甘めの「かえし」も万能調味料であり、海鮮丼やたまごかけご飯のおいしさをワンランク上げてくれます。
生姜焼きやすき焼きなど、日本人が大好きな料理の調味料として大活躍です。
「かんたんに時短で料理したい!」「洗い物を少なくしたい!」「余っためんつゆやかえしを使って副菜を作りたい!」という方は、今回の記事を参考にしてみてください。