そば打ち3年、こね8年とは?実際そば職人になるには何年必要?
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そば打ちには「そば打ち3年、こね8年」という言葉があります。
この言葉を聞いて「そば打ちはむずかしそう」「長い修行が必要そう」と感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、「そば打ち3年、こね8年」の意味やそば打ちに関する言葉の真意を解説します。
実際、そば職人になるために必要な期間も一緒に紹介しています。
そば打ちを趣味としてはじめたい方も、チェックしてみてください。
目次
そば打ち3年、こね8年の意味
「そば打ち3年、こね8年」とは文字通り、そば打ちに3年、そば粉と水を合わせてこねる技術に8年を要し、熟練の技術がないと納得いくおいしいそばが作れないという意味の言葉です。
そば粉はグルテンを含む小麦粉と違い、しっかりこねても伸びにくく切れやすいため、うどん打ちよりも難しいとされ、経験からくる知恵も要します。
さらにそば打ちは風味も大切とされており、そば粉の種類やつなぎとなる小麦粉の量によっても異なる風合いになるといった特徴があります。
ビジネス界でも使われる言葉
「そば打ち3年、こね8年」という職人言葉は、ビジネス界において修行期間のことを指しています。
そば打ち職人の世界以外にも、「仕事は見て盗め」という職人文化が残っており、「そば打ち3年、こね8年」はこれらを比喩している言葉とも言われています。
しかし、現在は「仕事は見て盗め」という指導方法にも賛否両論あります。
それでも、学校やネットなどで得た知識は自分の感覚を持って、知恵として活かすことが大切です。
知識は本などから得られますが、経験から得る知恵はお金では買えないため貴重であり、感覚は人それぞれであるため、教えられないのが本音でしょう。
知識を入れて経験を繰り返し、知恵として活かすことは、そば打ち以外の世界のビジネスの世界でも重要です。
趣味でそば打ちをはじめる方も、ネットやメディア上の情報を元にそばを打ち、実践を繰り返して感覚を掴むことで、満足のいく蕎麦へと仕上げるおもしろさがあります。
その他のそば打ちに関する言葉
そば打ちには「そば打ち3年、こね8年」の他にも以下のような言葉があります。
- 一鉢二延し三包丁
- 包丁三日、延し三か月、木鉢三年
「一鉢二延し三包丁」「木鉢三年、延し三か月、包丁三日」ともに、そば打ちの需要度を示しています。
- 鉢・木鉢:そば粉と水を馴染ませてこねる技術
- 延し:こねたそばをのし棒で広げていく技術
- 包丁:のしたそばをたたみ、均一に切る技術
「一鉢二延し三包丁」では、一番目に鉢の技術、二番目に延しの技術、三番目に包丁の技術が重要という意味です。
「木鉢三年、延し三か月、包丁三日」では文字通り、木鉢の技術習得に3年、延しに3ヶ月、包丁に3日要するという言葉。
おいしいそばを打つための技術習得には、最低でも3年の修行が必要であることが示されています。
参考:日本麺類業団体連合会/全国麺類生活衛生同業組合連合会|そばの散歩|めんの数字あれこれ
そば職人になるには実際何年必要?
そば打ちには3年以上の修行が必要であるといった言葉がいくつか存在しますが、実際そば職人になるには何年必要とするのでしょうか。
そば職人になるための道は、主に以下の2通りです。
- 老舗蕎麦店で修行して独立
- そば打ちのレッスンや学校に通って技術を習得して独立
そば打ちの世界では、独立することで一人前のそば職人として認められます。
そば屋といっても現在では、チェーン店から老舗店までさまざまです。
職人になりたい場合は、老舗店に就職して働きながら技術を習得していくのが一般的でしょう。
近年では、無給で修行するお店は少なく、見習いとしてそば以外の料理を担当しながらそば打ちの技術を得ていく場合が多い印象です。
そば打ちの学校に通う場合では、3年未満で独立が可能なプログラムが用意されています。
実際、「江戸東京そばの会」では、体験教室からプロ・コースまでニーズに合わせたコースが用意されており、プロ・コースでは、20日間のプログラムで独立開業までサポートしてくれます。(参考:江戸東京そばの会)
ただし、そば職人として独立できても運営を続けていくほうが難しいです。
そばの打ち方は取得できても、経営者として利益の出し方や集客方法、自身の体調管理までも習得していく必要があります。
本格出雲そばを自宅で楽しむなら「本田屋」
「そば打ち3年、こね8年」「木鉢三年、延し三か月、包丁三日」という言葉はあるものの、そば打ちの道具と材料があれば今日からそば打ちをはじめられます。
また、自宅の近くにそば屋さんがない場合も、本格生そばを取り寄せることで、そば打ちで目指したいそばを見つけることも可能です。
創業から百年余の本田屋では、全層粉を使用した出雲そばを製造しており、生そばから干しそばまでバラエティに富んだ商品を展開しています。
本田屋の出雲生そばのラインナップ
奥が深いそば打ちも気軽にはじめよう!
今回は、「そば打ち3年、こね8年」の意味から、そば打ちにちなんだ言葉まで紹介しました。
そば打ちは、こね鉢に粉と水を加えてこねる工程の難易度が高いことを示しています。
さらにビジネス界では、「仕事は見て盗め」という職人文化が残っており、「そば打ち3年、こね8年」はこれらを比喩している言葉とも言われています。
しかし、現在ではそば打ち教室も多く、そば打ちに関する情報もあるため、そば打ちをはじめるのは容易です。
そば打ちでは、湿度や温度、こねる時間などで出来も変わってくるため、はじめは難しさを感じます。
思い通りのそばを打つために何度も挑戦することで、経験が知恵となり、趣味でもおいしいそばが打てるようになるでしょう。
奥が深いそば打ちは、長く続けられる良い趣味になります。