食品添加物のデメリットとは?ダイエットの大敵って本当?
そばダイエットブログ
2023年7月13日には、ダイエット飲料などに含まれる人工甘味料「アステルパーム」が発がん性がある可能性があると分類され、再び日々摂取する食品添加物を見直す方も増えたのではないでしょうか。
食品添加物は食品をおいしく、長持ちさせるはたらきがありますが、一方でデメリットも懸念されています。
そこで今回は、食品添加物のデメリットについて解説します。
食品添加物の減らし方も一緒にご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
食品添加物とは?
食品添加物とは、食品製造や加工の過程で、食品に特定の性質や特徴を支えるために加えられる物質のことを言います。
厚生労働省では、以下のように説明されています。
“食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。”(引用:厚生労働省|食品添加物|概要)
食品添加物は主に以下のような目的で使用されます。
- 食品の保存期間をのばす
- 食品の形を形成したり食感を持たせる
- 風味や色を向上させる
- 食品の品質を安全性を確保する
保存のために燻製したり、塩漬けにする加工もまとめて添加物と言われており、梅干しを紅くするための赤しそなどの天然のものも添加物として分類されます。
定義と種類
添加物は食品衛生法で以下のように定義されています。
“添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。”(引用:食品衛生法第4条第2項)
使用できる食品添加物は、厚生労働大臣の指定を受けた添加物のみと定められており、指定添加物以外で使用可能なものは、既存添加物・天然香料・一般飲食物添加物のみです。
指定添加物 | 化学的合成品がメインに指定されている |
既存添加物 | 天然添加物と呼ばれており、長年使用されてきた添加物 |
天然香料 | 動植物から得た天然の物質。バニラ香料やカニ香料など |
一般飲食物添加物 | 加工の段階で添加物として使用される食品 |
食品添加物のデメリットとは?
食品添加物とは、第二次世界大戦の後に使われるようになった言葉であり、まだまだ歴史の浅いものです。
そのため、食品の保存期間をのばしたり、色鮮やかに見せてくれる裏でデメリットもあります。
そこでここでは、食品添加物のデメリットをご紹介します。
体重の増加
添加物の過剰摂取によって、健康的でない体重の増加を引き起こしてしまうかもしれません。
食品添加物は、食品をよりおいしく感じさせるように味や色を付けているため、必要以上の食事をする恐れがあります。
また、食品添加物は食品の栄養価を低下させている可能性があり、摂取したカロリーの割に栄養価が少ないことが懸念されるでしょう。
さらに、人工甘味料は「ゼロカロリー」と謳われることもありますが、甘みを感じる脳を刺激するため、食欲を増進させます。
おいしく見えるように、おいしくなるように、もっと食べたくなるようにと添加されることで、食欲は増進、摂取量が増え、結果カロリーオーバーになってしまうことが考えられます。
そのわりに栄養価が低い食事となり、不健康な体重の増加を引き起こす恐れがあります。
そのため、特にダイエット中は食品添加物の摂取を控えるのが良いでしょう。
代謝の悪化
食品添加物や化学調味料は消化するのに時間がかかり、分解するのにビタミンやミネラルが多く消費されると言われています。
そのため、体に必要なビタミンやミネラルが不足する恐れがあると同時に代謝が悪くなってしまいます。
代謝が悪くなると冷え性を引き起こしたり、脂肪分解されにくくなり、ダイエットに効果が得られなくなるといったデメリットが出てくるでしょう。
冷え性を実感している方や代謝が悪くなったと感じる方は、食品添加物を見直すタイミングです。
腸内環境変化
保存料や防腐剤は、食品の細菌の繁殖を防ぐことで劣化を遅らせる効果がありますが、同時に腸内細菌の繁殖も弱めてしまいます。
毎日、食品添加物を取り入れることで、腸内細菌の増殖は遅くなり、同時にはたらきも弱まっていくでしょう。
腸内環境が悪くなると、消化・吸収に影響が出るだけでなく、腸内で9割作られていると言われている「セロトニン=幸せホルモン」の分泌も減少するでしょう。
セロトニンは、幸福感を感じやすくなるだけでなく、緊張やストレスを感じにくくなるといわれるほどメンタルに関わるホルモンです。
腸内環境が悪化することで身体だけでなく、精神的にも影響がでてくるため、添加物の摂取はできるだけ控えたいところです。
アレルギー
食品添加物には、天然のものもありますが、現在使用されている多くのものが化学物質です。
化学物質は体内では分解できないため、腸の免疫機能を崩壊させてしまう恐れがあります。
免疫細胞は小腸に50%、大腸に20%あると言われており、食品添加物で腸内環境が悪化することで、突然アレルギーを発症してしまうかもしれません。
腸の免疫機能は一度低下しても回復できるため、日々の食生活に気をつけることで腸内環境の改善が可能です。
すでにアレルギー体質の方も、食品添加物を控えることで症状を軽減させる効果が期待できるのではないでしょうか。
依存する
食品添加物には、脳が幸福感を感じる成分があり、これらには依存性があります。
加工食品やファーストフードは「もう一度食べたい」と感じるよう、研究を重ねて商品を開発します。
しかし、食品で得られる幸福感は持続しないため、脳は再び同じ幸福感を感じたいと、加工食品やファーストフードを欲するようになります。
脳の快楽を求めて、食品添加物を含む食品に依存する方も多く、加工食品やファーストフードを頻繁に食べることは、肥満や不健康な食生活へと繋がるため注意が必要です。
さらに、食品添加物で作る刺激的な味を食べ続けることで、自然な旨味や甘みに鈍感になってしまい、味覚が狂ってしまうことも懸念されます。
特にこれから味覚が育まれる小さな子どもには注意したいところです。
食品添加物を減らす方法
「安全」と言われている食品添加物ですが、摂取量によっては心身ともに影響を与えかねません。
さらに、小さな子どもは体が小さいため、少しの量でも過剰摂取になってしまう可能性があります。
しかし、今やあらゆる食品に添加されているため、完全に除去することは難しいでしょう。
そこでここでは、今日からできる食品添加物を減らす方法をご紹介します。
食品添加物を選ぶ
食品添加物のなかにもさまざまな種類があり、より自然な添加物が入っている食品を選ぶことで体への悪影響を減らすことができます。
自然な食品添加物は主に天然香料または一般飲食物添加物です。
- バニラ香料
- ローズマリー
- 寒天
- クチナシ
- いちごジュース
- イカスミ色素
- 赤キャベツ色素 など
また、一概に「天然添加物だから安全」といった考えは少々危険です。
平成16年には植物由来の天然着色料であった「アカネ色素」が、発がん作用を示す恐れがあるとして使用禁止になりました。(参考:厚生労働省|食品添加物|食品添加物「アカネ色素」を既存添加物名簿から消除することについて)
食品添加物の危険性もさまざまであるため、「これならOK」といった目安を持っておくことも大切です。
調理前にひと手間加える
ハムやソーセージ、インスタントラーメンなどの加工食品は、多くの添加物を使用していることで知られていますが、ひと手間加えることで添加物を減らすことができます。
使用されている添加物は、お湯に溶けるといった性質があるため、熱湯に入れて振り動かし、表面の添加物だけに熱を通す「湯ぶり」を行うことで、摂取してしまう添加物の量が減らせると言われています。
方法は以下のとおりです。
- ハム:1枚ずつ15秒ほど湯ぶりする
- ソーセージ:数カ所切れ目を入れて湯ぶりする
- 袋入りラーメン:茹で汁を捨てて洗い流す
- カップラーメン:お湯を注いで1分おいて洗い流す
あって便利な加工品もひと手間を加えることで、添加物を減らすことができます。
食品添加物を含まない食品を選ぶ
食品添加物を減らす一番の方法は、やはり食品添加物を含まない食品を選ぶことです。
菓子パンよりもパン屋さんのパンを選ぶ、コンビニ弁当でなく手作り弁当を持参するなどでも日々摂取する添加物の量は少なくなります。
ただし、「無添加」の表示に騙されないよう原材料名はしっかりチェックしましょう。
「無添加」の言葉のなかには、「保存料が使用されていないが、化学調味料は使用している」といった意味や「合成着色料は使用していない」など、完全無添加でない場合もあります。
また、無添加食品は保存期間が短かったり、製造工程が多かったりすることから、無添加でない食品に比べて価格が2倍以上高いこともあるでしょう。
「家計の負担になる」と感じる方は、調味料やジャムといったものから挑戦してみてください。
オーガニック食品
オーガニック食品とは、農薬や化学肥料などの使用をゼロまたは減らし、生産し加工された農畜産物のことです。
オーガニック認証マークを付けることで、オーガニック商品として認められますが、認証を取っていないものであっても、「化学肥料不使用」であったり「減農薬栽培」の作物を使用した加工品も出てきています。
一般的なスーパーでも有機JASマークのついた食品も少なくありません。
「調味料だけでも気にしてみよう」「パンやパスタはオーガニックにしてみよう」など、少しずつ取り入れてみてください。
本田屋の無添加の出雲そばづくり
大正2年創業の老舗そばメーカー「本田屋」では、無添加の出雲そばの製造・販売を行っています。
無添加そばの製造をはじめたのは、先代のときから。
小さな子どもがアトピーで大変な思いをしているのを見て、「食」を通してなんとかできないかな…と考えたのがきっかけで無添加の出雲そばの製造をはじめました。
八割そばから三割そばであれば、小麦粉・そば粉・食塩の3つのみ、十割そばであれば、そば粉・食塩のみととてもシンプルな原材料です。
本格的な生そばも同様に安心の無添加で製造してます。
さらに、有機JASマークの付いた十割そばやそばづくりで得た製粉・製麺の技術を活かした生パスタまで展開しています。
国内唯一有機JAS認定の出雲そば
無添加のそばは、最後のそば湯まで安心してお召し上がり頂けます。
「添加物を少しでも減らしたい」「そば本来の風味を感じたい」という方は、ぜひ一度本田屋の商品をお試しください!
食品添加物はダイエットにも悪影響!
今回は、食品添加物のデメリットについて解説しました。
食品添加物は天然のものから人工的に作られたものまで数多く存在し、味や色を足して食欲を増進したり、細菌の繁殖を抑えて食品の劣化を遅らせる効果があります。
食品添加物のお陰で長期保存が可能になり、食卓も豊かになりますが、一方で自然界になかったものを体に取り入れるため当然デメリットも存在します。
保存料や防腐剤は、食品を劣化させる細菌の繁殖を防ぐだけでなく、腸内細菌の増殖も抑えてしまうと言われており、これによってアレルギーが発症したり、セロトニンの分泌が減り精神的にも悪影響が出てくるでしょう。
さらに、人工甘味料や化学調味料は、脳を刺激して「おいしい」「もっと食べたい」といった食欲増進だけでなく依存性を高めることも分かっています。
食品添加物の消化・分解にはビタミンやミネラルを使用することから、基礎代謝が落ちることも懸念されます。
食品添加物の減らし方を知り、無添加食品を取り入れながら上手に付き合っていくことが大切です!