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大阪が発祥のれん御三家「砂場そば」の歴史や特徴をご紹介!

そばの代表的な3つの系統「のれん御三家」の、

「藪そば」

https://www.sobahonda.co.jp/blog/yabusoba/

「更科そば」

https://www.sobahonda.co.jp/blog/sarashinasoba/

についてご紹介してきました。

今回は残るひとつ「砂場そば」を取り上げます。江戸発祥の藪そば、更科そばとは違い、砂場そばの発祥は大阪。
果たしてどんな歴史を経て、江戸においてののれん御三家と呼ばれるまでになったのでしょうか。

 

砂場そばの始まり

豊臣秀吉による大阪城築城の際、資材となる砂や砂利を置いていた場所は通称“砂場”と呼ばれていました。
砂場には土木関係者が多く集まり、作業の合間に食べられるようにとそば屋が開業したようです。
そのうちに“砂場=そば屋”という認識が生まれ、店名自体が「砂場」に変化。

屋号は「す奈バ」だったようです。
1584年に創業したとされる「津国屋」が始まりなのか、「津国屋」と「和泉屋」が始まりなのかは諸説あり。盛況を受けて江戸へ進出しますが、いつどのタイミングで、など明確な記録は残されていないようです。

砂場そば画像

砂場そばの特徴

江戸に進出し、広がっていった砂場そば。その特徴は更科そばと同様に一番粉を使った白いそばを、甘めのつゆに浸していただくことです。出前で食べられることが多かったため、水気がなくなったそばをつゆにたっぷり浸けて食べられるように、という配慮があるとのこと。
現在ではさまざまな砂場そばの名店があり、それぞれ独自のそばを出しているようです。

 

砂場そばの名店をご紹介

現在、発祥の地である大阪には砂場ののれんを持つお店はありませんが、江戸で栄えたことで東京には180以上ののれん店があります。
自分で本わさびを擦っていただく花巻きそばが人気の「砂場総本家」や、天ざる・天もりの発祥店「室町砂場」が老舗。「室町砂場」では黒みがかったそばを“もり”、更科粉で作った白いそばを“ざる”にするなど細かな違いがあり、食べ比べするも楽しいお店です。

また「虎ノ門大坂屋砂場」は、大阪が発祥の地であることを今に伝えるため、この屋号を受け継いでいるのだそう。さまざまな想いが重なり合い、砂場そばはのれん御三家のひとつとして今日まで親しまれているのですね。

老舗店でそばをいただけば、おいしさはもちろん風情も楽しめるものです。

歴史の流れを感じながら、砂場そばを楽しんでみてはいかがでしょう!

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